No. 11 社会福祉学部 牧田 浩一先生2010年06月03日
児童養護施設における心理療法に関する研究や社会的問題でもある児童・生徒の衝撃的暴力(いわゆる「キレる」心性)などについて研究されている牧田先生。北星学園大学出身の先輩でもある牧田先生に、キレる児童の現状やストレスを溜めない対策について話を伺いました。
優しく、穏やかな雰囲気の牧田先生の意外なストレス発散法など、先生の新たな一面に迫ります。
1.以前、スクールカウンセラーをされていたそうですが、目指したきっかけは何ですか?
その経験から、大学で専攻していた心理学をそのような子どもたちに役立つような仕事に結び付けたいと思ったのです。それが生徒指導を専攻できる大学院へ進学した動機になりました。本学の掲示板でも多くのボランティアが募集されているので、興味のある方はぜひ経験してください。
2.教師の魅力とは
子どもが成長していく姿をそばで見守ることでき、その時間を共にできることは大変貴重です。教師のひとことが、子どもの心に、良くも悪くも大きな影響を与えるものです。人を育てることは困難がありますが、また、それが魅力にもなっていると思います。
3.「キレる」中学生が増えているとは本当ですか?
「キレる」までに「むかつき」がためこまれています。「むかつき」とは、外から見えない、内面的なものなのです。その見えないものが外にあらわれたとき、「キレる」ということが起きます。「キレる」行為自体に目が向きがちですが、「キレる」前の「むかつき」の心情がどのようなところで発生してしまうのか、みていくことが大切です。
子どもにとって、親や先生から口うるさく言われることや、学校生活や勉強を通じて不安や焦燥を感じることが「むかつき」のもとになっていることが多いです。「むかつき」のような内面的な心情が、暴力や荒れ、つまり「キレる」行為につながっているのです。
子どもが「むかつき」をためこまないように、私たちがどのような配慮ができるかを考えてみることも大切です。また、何でも話すことの友人や家族が身近にいるということも、大きな心の支えになると思います。そのような人間関係を育んでいくことも大切なことなんです。
4.キレる、非行の子どもと話すことは怖くないのでしょうか?
5.スクールカウンセラーなどの仕事は相談を受けることが多いと思いますが、先生ご自身は、なにかストレス発散法などあるのですか?
昔から車やバイクが好きで、一昨年からレーシングカートを始めました。学生の時は山を滑っていました。走っていると、仕事のことは忘れてしまいます。
北海道に来てからは畑仕事が趣味で、毎年10種類くらいの野菜作りをしています。無農薬の畑なのではじめ多量の毛虫などに戸惑いましたが、いまはもう大丈夫です。収穫した野菜はおいしいし、なにより手をかけただけ育ってくれるので楽しいですね。
6.学生にメッセージを
大学生活4年間で、何かひとつでもいいので、「これに打ち込んだ!」と言えるようなことを見つけてやってみてください。その経験はきっと社会に出てからの糧になるはずです。学校生活で何か悩みがあれば、語り合いましょう。
<プロフィール>
牧田 浩一(まきた こういち)
1973年12月2日(いて座)札幌生まれ B型
1999年鳴門教育大学大学院教育学研究科修士課程修了、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科博士課程を単位取得満期退学。鳴門教育大学学校教育学部助手を経て2006年4月より北星学園大学社会福祉学部専任講師。臨床心理士。
専門は、臨床心理学。子どもの「キレ」「むかつき」の問題や虐待を受けた子どもの心理療法の研究をしている。
好きな学食のメニューは「サラダバー」。



